活魚水槽や生け簀の素材選び

■ 活魚水槽や生け簀で使う素材はどんなものがいい?

活魚水槽や生け簀の導入選びの際どんな素材がいいのか迷うことはありませんか?

水槽には様々な素材があり。アクリル製やガラス製だけでなくFRP製のものもあります。

ガラスやアクリルといった従来の素材にはそれぞれのメリットがありますが、近年ではより強度や軽さに優れたFRP(繊維強化プラスチック)水槽が注目されています。

今回はプロの視点からFRP水槽の特性や活用場所、メリット・デメリットを詳しくご紹介します。

■ FRP水槽とは?

FRP水槽とはFRP(Fiber Reinforced Plastics)を素材とした水槽で、ガラスやアクリルに比べて軽量で高い強度を持ち、耐衝撃性や耐候性にも優れています。

・主なメリット

大型の水槽でも軽量のため設置作業しやすいです。

加工の自由度が高く、オーバーフローでの配管加工やミリ単位でオーダーメイドでの製作が可能です。

屋内外問わず設置できるため、飲食店だけでなく市場いけす水槽や屋外の飼育容器として活用できます。

•主なデメリット

 

製造コストが高く、市販品としてはガラスやアクリルより価格が高くなる場合があります。

塗装や製造工程によっては経年劣化で表面に傷や剥がれが見られます。

素材特有の独特な臭いが発生するリスクがあるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。

■FRP水槽の特性 まとめ

FRPはガラス繊維や炭素繊維を樹脂と組み合わせた複合材料であり、強度、軽量性、耐衝撃性、耐候性に優れています。これにより、屋内外どちらの環境にも適応でき、特に屋外での使用においては直射日光や雨風に対する耐性が大きな魅力ですね。

また、加工の自由度が高いため、配管の位置なども自由自在にできます。ただし、内部は滑らかな表面加工が施される必要があり、定期的な清掃や点検を行うのと、年月が経つにつれ補修が必要になることがあります。

 

ガラスやアクリルとの比較

 

・ガラスやアクリルの特徴

透明度が高く、鑑賞性に優れるため、室内でよく使われます。

ただし、屋外での使用には不向きです。

 

FRPの特徴

耐熱性、耐薬性、断熱性、耐腐食性に優れており、屋内外の幅広い用途に対応。

着色が自由でデザインの幅が広がる反面、廃棄時のコストやメンテナンスの手間が課題となる場合があります。

※廃棄時は特定の処分場でないと廃棄できません。

■ 実際の活用例

屋内利用

大型のFRP水槽は、建物の床への負担を軽減しつつ、飲食店のいけす水槽として利用されるなど、設置環境を選ばず活用されています。

ただ、屋内の場合は耐荷重が決まっているため管理会社に確認が必須です。

 

屋外利用

FRPの耐候性が活かされ、錦鯉やメダカなど屋外飼育に適した飼育容器として、自然な環境で魚の生態を観察できる設置例も増えています。

メンテナンスのポイント

FRP水槽を長く使うためには、表面のゲルコートの状態を定期的にチェックし、柔らかいスポンジや布で優しく清掃することが大切です。

また、直射日光や高温多湿の環境では劣化が進むため、設置場所の選定にも注意が必要です。

 

飲食店様だけでなく、市場(仲卸)関係者、養殖に関心がある方など

設計相談・施工アドバイス・見積りのご相談なども無料で承っておりますので、

ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。